こんな時代だからこそ家出が増える

最近の家出というものは昔のそれとは本当に質が変わってきていますよね。以前にも触れたとは思いますが、昔の家出は、親に対する愛情の要求であったり、反抗心であったり、満たされない何かを求めての冒険であったりと、歓迎されるものではありませんでしたが、それは正当性のあるしっかりしたものでした。最近の家出は、その家出の覚悟の10分の1も考えずに家出が出来てしまうものですから。家にいても楽しいこともない。親といてもちょっと小言を言われるだけで楽しくない。結局は友達と電話したりするし、だったら一緒に会って遊んだほうが楽しいんじゃないか、などと今の家出少女たちの動機というか、価値観は、楽しいか楽しくないか、どちらの方がより楽しいのか、それが大きなウエイトをしめています。最初は家出をするつもりじゃなくても、毎日夜遅くまで遊んで帰ってくる。他の友達はもっと遅くまで遊んでいるのがうらやましい。そのうち怒られながらも朝帰りをするようになる。怒られるぐらいなら家出した方が楽なんじゃね?なんとかなるし。こういう心のメカニズムで簡単に家出する子も多いみたいです。話は戻りますが、昔の家出のように、何かをしたいから家を出ていく、何かが満たされないから家を出ていくというのなら、ちゃんとした解決法が数学の問題のようにあります。その要望なり要求を叶えてあげればそこまで簡単に家出なんてしないでしょうし、そもそも家出自体のハードルも高かったわけですから。最近は、逆にさしたる理由もなく、もっと楽しいこと、もっともっと!という感じで簡単に家出の低いハードルを越えてしまうので、家庭にいる誰かがどうこうしてあげたらいい、という簡単な話ではなくなっています。一般的になってきているがゆえに、親としても家出は駄目だというはっきりとした価値観を子供に植え付けるのもとても難しいですし、問題はとても単純ではありません。最近は携帯のGPSなどもありますから、親としても不安感が薄らいでいるのでしょう。いつもどこに子供がいるかわかるのですから。ですがやはり何かが起きてしまってからでは遅いと思います。親としての躾の本質がこんな時代だからこそ問われてしまうかもしれません。

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